オープンソースの動画変換ツール「HandBrake 0.9.9」リリース
5月18日、マルチプラットフォームに対応するオープンソースのビデオフォーマット変換ツールHandBrakeの最新版「HandBrake 0.9.9」がリリースされた。Blu-rayディスクで使われているPGS字幕のサポートが追加されたほか、Windows版ではGUIがWPFベースのものに置き換えられるなどの変更が加わっている。
HandBrakeはビデオフォーマット変換ツールで、DVDビデオやそのISOイメージを含むさまざまな形式の動画ファイルをH.264やMPEG-4、MPEG-2、Theoraといった動画形式に変換できる。WindowsおよびMac Mac OS X、Linuxに対応、ライセンスはGPLv2。
0.9.9では、Blu-rayディスクで使われるPGS形式字幕のサポートを強化し、字幕の埋め込みやMKV形式ファイルへのパススルーなどをサポートした。また、30/50/59.94/60fpsのフレームレートにも対応する。音声リミックスサポートも改良されており、6.1/7.1チャンネルへのミックスダウンが新たに可能になったほか、ステレオ音声のソースから片側チャンネルのみを取り出すことも可能になっている。
ビルトインのプリセットもアップデートされ、また使用しているx264やLibav、libblurayなどのライブラリもアップデートされた。
Windows版ではGUIがWPFで書き直されるとともに、.NET 4 Client Profileを採用するように変更されている。Linux版では、fontconfig、freetype、libxml2、libassなどのライブラリについてシステムにインストールされているライブラリを利用するようになった。Mac版もRetinaディスプレイサポート改善などの機能強化が加わっている。
HandBrake 0.9.9はプロジェクトのWebサイトよりバイナリとソースコードを入手できる。また、開発チームは同日、IntelのQuick Sync VideoとOpenCLを利用するビルドをそれぞれベータ版として公開している。
HandBrake
http://handbrake.fr/
HandBrakeのダウンロード
https://ja.osdn.net/projects/handbrake-jp/