HTML5対応をさらに強化、JDK8開発者プレビューもサポートした「NetBeans 7.4」が公開

 米Oracleは10月21日(米国時間)、オープンソースの統合開発環境(IDE)「NetBeans 7.4」をリリースした。モバイル向けおよびJava EEやPHPアプリケーションでのHTML5開発をサポートするなど、Webおよびモバイル強化という方向性をさらに進めた。

 NetBeansIDEはJavaベースの統合開発環境。Javaに加え、HTML5やPHP、C/C++などの言語もサポートし、デスクトップおよびモバイル、Webアプリケーションを開発できる。WindowsおよびMac OS X、Linux、Solarisで動作する。

 NetBeans 7.4は、2月にリリースされたバージョン7.3に続く最新版となる。HTML5関連では、7.3で搭載されたHTML5開発関連機能がJava EE(Java Platform, Enterprise Edition)およびPHPアプリケーションでもサポートされた。モバイル向けでは、iOSおよびAndroidの両プラットフォームでのハイブリッドHTML5アプリケーション開発がサポートされている。Apache Cordova(Phonegap)アプリケーション開発もサポートされたほか、SASSとLESSやといったスタイルシート記述言語対応も加わっている。

 さまざまなWebブラウザをテストできるブラウザ選択機能も導入され、Google Chromeでのライブプレビュー機能も加わった。Knockout、AngularJS、ExtJSの3種類のJavaScriptフレームワークの編集をサポートし、コード補完も改善した。JSONファイルの閲覧/編集時のコード折りたたみやナビゲーターといった機能も搭載されている。

 これらに加え、次期版JDK 8の開発者向けプレビューもサポートした。Compact Profile、Lambda表現などの最新機能を利用できるという。バージョニングシステムも強化し、Subversion、Mercurial、Gitでも個別に細かな機能サポートが加わっている。

 NetBeansIDEはプロジェクトのWebサイトより無料で入手できる。

米Oracle
http://www.oracle.com/

NetBeans
https://netbeans.org/