jQueryサポートのJavaアプリフレームワーク「Apache Wicket 6.10」がリリース
JavaアプリケーションフレームワークApache Wicket開発チームは8月21日、最新版「Apache Wicket 6.10.0」をリリースした。
Apache WicketはWebアプリケーション向けの開発フレームワーク。マークアップとロジックの分離、POJOデータモデルなどを特徴とし、ボイラープレートのスワップ、複雑なデバッグなども可能。コンポーネントベースで開発できる。ライセンスはApache License 2.0。
2012年9月に公開した6系よりセマンティックバージョニングを採用しており、6.10は6系10回目のリリースとなる。Apache Wicketは6.0よりjQueryをサポートしており、6.9よりjQueryのバージョンは1.10.1となった。1.10.1では非推奨のAPIがコードベースより削除されており、非推奨APIを利用するプラグインが動かない点を注意している。
改善点としては、ユーザー名とパスワードを持つURLが適切にパーシングされるようになったほか、OnEventHeaderItemではインラインのDOM属性に代わってJavaScriptのイベント登録を利用するようになった。これにより、一部で「on」接頭辞が不要となるという。
このほか多数の細かな機能改善やバグ修正が加わった。開発チームによると、CDI仕様の実装であるWeld 2.0.1での匿名内部クラスが関連したバグを回避するよう修正しているという。
Apache Wicket 6.10はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Apache Wicket
http://wicket.apache.org/