Java用のWebアプリケーションフレームワーク「Apache Wicket 1.5」がリリース

 Java用WebフレームワークApache Wicketの最新版「Apache Wicket 1.5」が、約2年の開発期間を経てリリースされた。モジュールを一新するなど、大規模な変更が加わっている。

 Apache WicketはJavaで動くWebアプリケーションフレームワーク。マークアップとロジックの分離、POJOデータモデルなどの特徴を持ち、JavaとHTMLで書かれた再利用可能なコンポーネントを使ってアプリケーションを構築できる。

 最新版の最大の特徴は、コンポーネント間の通信方法として新たにイベントシステムが導入された点。このほか、EmailTextField、NumberTextField、UrlTextField、RangeTextFieldといったHTML5コンポーネントが追加された。

 また、ブラウザからの要求を処理するRequestCycleが簡素化され、拡張性が強化された。RequestCycleリスナも変更され、Wicketアプリのフレームワークに容易に統合できるようになっているLハンドリング、ブラウザキャッシュサポートを改善、レンダリングコードも大幅に簡素化されている。

 最新版はプロジェクトのページよりダウンロードできる。利用にはJDK 1.5以上が必要。モジュールの一新により、前バージョンのモジュールとの互換性がないため混在して利用することはできず、すべてのモジュールをアップグレードする必要があると注意している。マイグレーションガイドも用意している。

Apache Wicket
http://wicket.apache.org/