「Bazaar 2.6」がリリース
分散バージョン管理システム「Bazaar」開発チームは8月4日、7月末に最新安定版「Bazaar 2.6」(開発コード「Surprise」)を公開したことを発表した。長期にわたってサポートされるブランチとなり、新機能がいくつか加わっている。
BazaarはPythonで作成されたクロスプラットフォームの分散型バージョン管理システム。WindowsやMac OS X、Linux、Solarisなど多数のOSをサポートしており、ソースコードなどのバージョン管理や他の開発者とのコラボレーションを支援する。プロジェクトは英Canonicalの支援を受けており、GNU Projectの一部でもある。ライセンスはGPL。
Bazzar 2.6は、新しい安定版である2.6系の最初のリリースとなる。2.6系は長期にわたってサポートされる「long-term-stable」リリースとなり、今後はバグフィックスのみのリリースが行われる。新機能追加は現在開発中のバージョン2.7系で行われるという。
新機能としては、ブランチを切り替える「bzr switch」コマンドでコミットされていない変更点を保存してから別のブランチへと切り替える「–store」オプションや、コミット/ブランチ間の差分を表示する「bzr diff」コマンドでの「-context」オプション、「grep」や「ping」といったプラグインが挙げられている。
既存機能の改善点としては、「bzr help env-variables」や「bzr lp-find-proposal」、「bzr lp-propose –approve」といったコマンドにおける出力などの改善やパスワード保護の強化、プラットフォーム名でのUTF-8サポートなどが行われている。このほか、50近くのバグが修正され、既知のバグはすべて修正されたという。
BazaarはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Bazaar
http://bazaar.canonical.com/