DOMマニピュレーションを効率化するWebアプリケーション向けJavaScriptライブラリ「Ractive.js」
英国ニュースメディアGuardianのインタラクティブチームは7月24日、開発者Rich Harris氏が開発するDOMマニピュレーションライブラリ「Ractive.js」を発表した。Webサイト上でインタラクティブな体験を容易に構築できるという。
Ractive.jsは、インタラクティブな体験を提供するにあたって課題だったデータバインディング、DOM操作、イベントハンドリングを効率よく行うために開発されたJavaScriptライブラリ。HTMLのパースやテンプレートの展開機能を持ち、DOMノードをユーザーが直接操作することなしに更新できるAPIを提供する。「スケジュールがタイト」というGuardianのニュースサイトで利用しており、Bill & Melinda Gates Foundationの支援を受けたGuardian Global Developmentが開発を一部支援した。
サーバーとクライアントの両方で動き、テンプレートエンジンMustacheとの連動、双方向のバインディング、SVGサポート、RequireJSローダープラグインを含むJavaScriptのモジュール化機構「AMD」のサポートなどが特徴。米Googleが公開しているJavaScriptフレームワーク「AngularJS」を参考にしているが、依存性の注入(DI)のミニファイなどが不要である点などが異なるとしている。Internet Explorer 8以上などモダンな主要Webブラウザで検証済み。
現在のバージョンは0.3で、プロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。Webサイトにはこのほか、チュートリアルやサンプルも公開されている。
Ractive.js
http://www.ractivejs.org/
英Guardian
http://www.guardian.co.uk/