米Citrixが「XenServer 6.2」発表、オープンソース化へ
米Citrix Systemsは6月25日(米国時間)、仮想化プラットフォーム最新版「XenServer 6.2」をリリースした。同時にオープンソース戦略を拡大、本バージョンよりXenServerスタック全体をオープンソース化してXenServer.orgで公開する。
XenServerはオープンソースの仮想化技術であるXenをベースとしたサーバー仮想化プラットフォーム。当初は一部を除いて有償で提供されていたが、2009年に完全無償化され、サポート付きの商用バージョンとともに無償版を提供してきた。XenServerを構成するコンポーネントの大部分はオープンソースで開発されているものだが、プロプライエタリな技術が一部含まれていた。6.2ではスタック全体をオープンソースライセンスで公開する。商用バージョンの提供も継続する。
XenServer 6.2では拡張性を強化し、ホストあたり最大500台の仮想マシン、4000の仮想CPUをサポートする。Windows 8およびWindows 2012のサポート、デスクトップ仮想化の統合も強化された。
CirtixはXenServerの完全オープンソース化について、Apache Software Foundationに寄贈した「Apache CloudStack」、Linux Foundationに移管した「Xen」などの延長線上にあり、オープンソース技術をベースとした仮想化とクラウドプラットフォームの構築を進めていくと説明している。顧客、パートナー企業、開発者は開発の経過を見たり開発に参加することが可能になり、これによりユーザーや開発者の受け入れを加速させる狙い。
オープンソース化にあたって新たに開設されたXenServer.orgでは、バイナリのダウンロードやソースコードを公開するほか、プロジェクトのロードマップやフォーラムなどのコミュニティ機能も提供されている。
米Citrix Systems
http://www.citrix.com/
XenServer.org
http://www.xenserver.org/