米Red Hat、IaaS基盤「Red Hat Cloud Infrastructure」などOpenStackにフォーカスしたクラウドソリューションを発表
米Red Hatは6月11日から14日まで米ボストンで開催中の「Red Hat Summit 2013」で、パブリックPaaS「OpenShift Online」、IaaSプライベートクラウド「Red Hat Cloud Infrastructure(RHCI)」、仮想化管理の最新版「Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV) 3.2」など多数の発表を行った。いずれもオープンソースのクラウド基盤「OpenStack」をベースとしたもので、クラウドへの注力が伺える。
OpenShiftはJava、Ruby、Python、PHPなどの言語、JBoss、MongoDB、MySQL、PostgreSQLなどのミドルウェア、Maven、Jenkins、Eclipseなどの開発ツールをサポートしたPaaS型のクラウドサービス。ソースコードは「OpenShift Origin」として公開されている。2012年5月に開発者プレビュー版が発表され、同年11月にはオンプレミスのプライベート向け商用版「OpenShift Enterprise」が提供されている。今回リリースされたOpenShift Onlineはパブリッククラウドを提供するもので、技術サポートなしの無料版では「Gear」と呼ばれるコンテナを3つ(1Gearあたり1GBストレージ付き)を利用できる。サポート付き有料版(Silver Tier)は月額20ドルからで、北米市場で提供を開始した。
RHCIは、Red Hat Enterprise Linux Server(RHEL)、Red Hat OpenStack、RHEV、Red Hat CloudFormsの4技術をバンドルしたもので、プライベートクラウドを構築するための土台となるもの。既存のアプリケーションを自社のペースでクラウドアーキテクチャに移行できるとしている。同じようなコンセプトの下、RHELとRed Hat OpenStackをセットにした「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」も発表している。こちらは通信事業者、ISP、ホスティング事業者らが高度なOpenStackベースのパブリックまたはプライベートクラウド構築できるプラットフォーム、と位置付けている。共に7月より提供を開始する。
RHEV 3.2は仮想化管理ソフトウェアで、2012年12月に発表されたバージョン3.1に続く最新版。ストレージライブマイグレーションをサポート、仮想マシンが利用するストレージメディアをストレージドメイン間で移行できるようになった。このほかの新機能としては、サードパーティのプラグインを利用できるプラグインフレームワークを導入した。
Red Hatはまた、Red Hat StorageとRed Hat OpenStackの統合も発表した。これにより、ブロックストレージ(Cinder)、分散オブジェクトストレージ(Swift)、イメージサービス(Glance)などのOpenStack技術を使ったプライベートおよびパブリッククラウドの実装と管理が容易になるという。
米Red Hat
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OpenShift Online
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Red Hat Enterprise Virtualization
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