jQuery、2系および1系の最新版を同時リリース
jQuery開発チームは5月24日、「jQuery 1.10.0」および「jQuery 2.0.1」をリリースした。それぞれバージョン1系と2系の最新版となり、2系でのInternet Explorer(IE) 6/7/8のサポート廃止に伴い、1系と2系で機能や挙動を共通化させるための同時リリースとなる。
jQueryは2012年6月、バージョン2系ではIE 6/7/8のサポートを廃止する計画を発表、その方針に基づき2013年1月に2.0とAPI互換をもつバージョン1.9を公開し、その後4月中旬にjQuery 2.0正式版をリリースしている。
jQuery 1.10.0および2.0.1の新機能としては、より柔軟なHTMLのパースやモジュール化の向上、IE9でのフォーカスハンドリングに関する問題の改善やバグフィックスなどが挙げられている。HTMLパースでは$(htmlString)中でタグの前にスペースや改行を入れられるように再度仕様が変更された。ただし、開発チームは外部ソースからのHTMLパーシングについては引き続き$.parseHTML()を利用するよう推奨している。また、カスタムビルドでは.wrap()や.wrapAll()、.wrapInner()、.unwrap()メソッドを除外ようになった。1.7でされた導入した.on()イベントメソッドを使用している場合は.bind()や.delegate()メソッドも除外できる。
そのほか、モバイルアプリケーション作成用のフレームワーク「Cordova」においてdevicereadyがイベントの対象を適切に設定しない問題も、対象をdocumentにすることで修正したという。これらに加え多数の細かな改善や修正が加わっている。
開発チームは今後も1系と2系のリリースを同期させる意向で、それぞれの次期版となる1.11および2.1でも両者は同等の機能を持つリリースになるとしている。
jQuery
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