Mozilla Labs、開発者による新しい製品開発を支援するプログラム「Mozilla Hatchery」を発表

 Mozilla Labsは4月19日、新プログラム「Mozilla Hatchery」を発表した。製品やサービスのアイデアを持つ開発者らを支援し、最終的にはそれらをMozillaの製品としてリリースすることを目指すもので、専属のコーチによるガイダンスやリソース提供を受けられる。

 Hatcheryは英語で「ニワトリや魚の卵を孵化させる孵卵場」を意味する。Mozilla HatcheryはMozillaのスタッフやボランティアとしてMozillaに関わる人向けのプログラムで、エンジニア、デザイナー、特有の知識を持つ専門家などがアイディアを提出でき、Mozillaが設定する要件を満たしていると判断されたものにコーチングや開発のためのリソース、カリキュラムを提供する。MozillaはMozilla Hatcheryの目的について、Webは大企業によってコントロールされる危険に直面しており、Mozillaでのイノベーションを支援するためと説明している。

 アイディアを提出後、それが認められた場合はHatchery Coachとよばれるコーチから連絡があり、ミーティングで専属のコーチを割り振られる。Hactchery Coachはプログラムのガイド役としてプロジェクトの目標や締め切り設定を支援し、必要なリソースやガイダンスを提供する。Mozillaはコンセプト開発・テスト、プランニング、デザイン、コミュニティ立ち上げ、プロトタイプ/製品開発といった各テーマ毎にテキストやビデオ形式での教材(Educational Kit)を公開している。この間、シニアマネジメントレベルによるレビューが定期的に行われ、認められればMozillaの製品になる道が開かれるという。

 Mozilla Hatcheryのページより応募できる。プロジェクトや手順についてのFAQも公開している。

Mozilla Hatchery
https://mozillalabs.com/en-US/hatchery/

Mozilla Labs
https://mozillalabs.com