GitとMercurialを同時に利用できるリポジトリホスティングサービス「Kiln Harmony」

 米Fog Creek Softwareは3月12日、リポジトリホスティングサービス「Kiln Harmony」を発表した。1ユーザーあたり月額25ドルの商用サービスで、1つのリポジトリに対しMercurialとGitの両方で同時にアクセスできるのが特徴。コードレビュー機能なども用意されている。

 Fog Creekはオンラインコラボレーションツール「Trello」、プロジェクト管理・バグ追跡「FogBugz」などのサービスをホスティング形式で提供する企業。Kiln Harmonyは、これまで「Kiln」として提供してきたMercurialリポジトリ提供サービスを強化したものとなる。Kiln HarmonyではMercurialとGitという2種類の分散バージョン管理システムを併用でき、MercurialでのコミットはGitのコミットとして反映されるという。

 開発チームによると、MercurialとGitの両方をサポートするツールはいくつかあるが、両方を同時に利用できる点が最大の特徴だという。どのツールを利用するのかを決める必要はない点がメリットとのこと。このほか、プロジェクト管理UI、コード検索、コード変更などプロジェクトの状況を把握できるアクティビティフィルタ、電子メールサービス、変更追跡の「Electric DAG」、セキュリティ対策のIPホワイトリスト、SSHサポートなどの機能も備える。

 Kiln Harmonyは1ユーザーあたり月額25ドルの有料サービス。また、Kiln Harmonyの全サービスに加えてバグトラッキングやWiki機能、顧客管理機能なども追加で利用できる月額30ドルの「Kiln&FogBugz」プランも用意されている。

米Fog Creek Software
http://www.fogcreek.com/