オープンソースの写真管理・編集ソフト「digiKam 3.0」がリリース、DLNAサポートやスライドショー動画作成機能などが追加

 digiKam開発チームは2月8日、オープンソースの写真編集ソフトウェア「digiKam 3.0.0」をリリースした。ビデオスライドショー出力など多数の機能が加わっている。WindowsおよびMac OS X、Linuxなどに対応する。

 digiKamはKDE向けの写真管理アプリケーションとして開発がスタートした写真管理ソフトウェア。主要なファイルフォーマットに対応し、タグ付け、スマートフォルダ、FlickrやGoogle Earthといった外部サービスとの連携機能などを持つ。加工した写真を並べて表示してレビューできる「Light Table」、赤目修正やガンマ補正などの共有ツールを含む「Image Editor」などで構成され、プラグインを利用して色管理、ノイズ処理、特殊エフェクトなどの高度なツールを利用できる。ライセンスはGPLv2。単体で動作する画像エディタ「Showfoto」も提供されている。

 digiKam3.0は2011年7月に公開されたバージョン2.0以来のメジャーアップデート版となり、2012年のGoogle Summer of Code 2012での成果が加わっている。大きな変更点としては、写真からビデオスライドショーを生成できるkipiフロントエンドツールの追加が挙げられる。ビデオ形式としてはMPEG、AVI DIVXなどをサポート、CD-ROMやDVDなどのメディアにもエクスポートできるという。

 カメラユーザー向けのインターフェイスも一新し、動画メタデータもサポートした。UPnP/DLNAプラグインが加わり、ホームネットワークなどを介してDLNA対応端末に画像をエクスポートできるという。RAW画像およびbitmapファイルを処理するフリーソフト「Photivo」との統合も強化した。

 digiKam 3.0はWebサイトや各種パッケージリポジトリなどからダウンロードできる。

digiKam
http://www.digikam.org/