ロスレスJPEG圧縮サポートを改善した「libjpeg 9」リリース

 JPEGのリファレンス実装を提供しているIndependent JPEG Group(IJG)は1月13日、JPEGライブラリ「libjpeg 9」をリリースした。可逆圧縮モードにおける改善が行われている。

 libjpegはJPEG画像のエンコードおよびデコード処理を実装したライブラリ。独自のオープンソースライセンスで提供されている。Cで実装されており、LinuxやMac OS Xを含む各種UNIX、Windowsなどさまざまなプラットフォームで利用できるのが特徴。

 libjpeg 9は、2010年1月にリリースされたlibjpeg 8以来の最新版となる。大きな変更点としては、JPEG 9 Lossless Coding関連の改良点が挙げられている。圧縮プログラムのcjpegではRGB JPEGファイルの圧縮効率を向上させる「-rgb1」オプションが加わった。このオプションが指定されると、内部的にシンプルで可逆な色変換が実行され、圧縮効率が大きく改善されるという。ただし、libjpeg 9以前のデコーダでは画像をデコードできなくなる点には注意が必要としている。

 そのほか、プログラムの挙動に関する細かい修正もいくつか加えられている。libjpeg 9はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Independent JPEG Group
http://www.infai.org/jpeg/