「FFmpeg 1.1」がリリース、Opus対応強化など

 オープンソースのマルチメディアライブラリ「FFmpeg」の開発チームは1月7日、最新版となる「FFmpeg 1.1」(開発コード「Fire Flower」)を公開した。字幕フィルタの導入やFFM2サポート、エンコーダ/デコーダの追加や強化などが改善点となる。

 FFmpegは音声や動画のデコードやエンコード、フォーマット変換、再生といった機能を提供するツール集。ファイルフォーマットの変換を行う「ffmpeg」やストリーミングサーバー「ffserver」、マルチメディアプレーヤー「ffplay」、ストリームアナライザ「ffprobe」といったツールや各種コーデック、フォーマットを扱うためのライブラリから構成されている。ライセンスはGPLまたはLGPL。

 FFmpeg 1.1は2012年10月に公開されたバージョン1.0以来のメジャーリリースとなる。Xiphのlibopusを利用したOpusエンコーダや24ビットFLACエンコードのサポート、X-Faceイメージエンコーダ/デコーダなどが追加されているほか、デマルチプレクサでのAVRやBRSTM、LVF、PVF、VobSubなどサポートが行われている。

 また、字幕関連機能も強化され、字幕を生テキストにデコードするデコーダや字幕フィルタ、字幕デマルチプレクサ/デコーダも追加されている。

 ffserverが利用するファイルフォーマットであるFFM2サポートも強化され、FFmpegツールのバージョン間の相互運用性を改善するという。H.264におけるマルチスレッドでの解像度/ピクセルフォーマット変更がサポートされた。ドキュメントも強化している。

 FFmpeg 1.1はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

FFmpeg.org
http://ffmpeg.org/