パフォーマンスやスケーラビリティを強化、JSONもサポートされた「PostgreSQL 9.2」がリリース
The PostgreSQL Global Development Groupは9月10日、オープンソースのSQLデータベース「PostgreSQL 9.2」をリリースした。パフォーマンスやスケーラビリティが向上したほか、JSONサポートやレプリケーションの性能も向上しているという。
パフォーマンスやスケーラビリティの向上が特徴で、64コアまでリニアにスケールできるほか、インデックスのみを読み取るインデックスオンリースキャンや高度なロック管理、消費するCPUリソースの削減などによって、より大規模なボリュームの処理が可能となったという。リードクエリは最大で従来の4倍である毎秒35万件が実行可能となったという。また、大規模なデータを処理するデータウェアハウスよような処理においては、インデックスオンリースキャンの速度は2~20倍高速化されると報告されている。
レプリケーションも強化し、カスケード構成に対応した。これにより水平方向の拡張性を改善するという。9.1でのSE-PostgreSQL統合も改善し、アクセスできないカラムにあるデータのリークを防ぐなどの緩和が図られている。
JSON形式のサポートも強化され、データ型としてJSONが利用できるようになった。クエリ結果をJSONで返すことができるという。また、PL/V8 JavaScriptやPL/Coffee database programming拡張拡張を組み合わせることで、Webアプリケーションでの利用がしやすくなり、NoSQLデータベースのようにPostgreSQLを利用することも可能となる。Range Typeもサポートし、上限や下限などの範囲設定が可能となった。カレンダーや財務アプリケーションなどの作成に有用としている。
PostgreSQLはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
PostgreSQL
http://www.postgresql.org/