C#で実装されたオープンソースのWindows向け2Dゲームエンジン「NetGore 0.4.0」リリース

 12月14日、C#で実装されたオープンソースのWindows向け2Dゲームエンジン「NetGore 0.4.0」がリリースされた。2Dの見下ろし型/横スクロール型ゲーム制作に向けたゲームエンジンで、オンラインRPGを作るために必要となるほぼすべての基本的なコンポーネントを提供する。それ以外のジャンルのゲームにも利用できるという。

 NetGoreは見下ろし型/横スクロール型の2Dゲームを作るためのゲームエンジン。画像のスケーリングや回転、カラー調整、動的な光源処理、シェーダー処理といった2Dゲームの制作に必要となる基本的なグラフィック処理機能を搭載するほか、オンラインゲームに必要とされるチャットやユーザー間の交流機能などを実装するための基本的なコンポーネントや、マップエディタなどのツールも提供されている。パフォーマンスにも配慮され、少ないネットワーク帯域でもプレイできるゲームを実装できるという。NetGoreはすでにいくつかのインディーズゲームの開発に利用されている。

 NetGoreはRPGのようなゲームの制作を主眼に置いており、高速な動きをするシューティングゲームなどの制作には向いていないという。ただし、リアルタイムで複数のキャラクターが戦闘を行うようなゆっくりとしたアクションであれば十分に実装可能とのこと。また、複数サーバーを使用するような大規模なMMORPGを実装するための機能はまだ十分にサポートされていないという。

 なお、開発したゲームの動作プラットフォームとしてはWindowsのみをサポートするが、オンラインゲームのサーバーにはLinuxも利用できるという。また、開発にはVisual Studio 2010 ExpressおよびMySQL、.NET Framework 4.0が必要。

 NetGoreのインストーラや配布アーカイブはNetGoreのWebサイトなどからダウンロードできる。ライセンスはMIT License。

NetGore
http://www.netgore.com/