米Red Hat、インメモリデータグリッドソリューション「JBoss Data Grid 6」をリリース

 米Red Hatは6月20日(米国時間)、インメモリのデータグリッド技術「JBoss Data Grid 6」を公開した。既存のデータ層とアプリケーションとの間に設置して使用するシームレスなキャッシュシステムで、「Red HatとJBossによるビックデータソリューション」との位置付けだという。JavaだけでなくC#やPythonなど、Java以外で作成されたアプリケーションもサポートする。

 JBoss Data Gridはインメモリで動作するKey-Value型データストアで、既存のアプリケーションでも大きな修正無しに容易に利用できるという。大規模なワークロードに対応でき、トランザクションデータにもオプション対応するため、キャッシュを利用する電子商取引や物流管理などのリアルタイムアプリケーション向けに利用できるとしている。

 特徴は柔軟性や高可用性。グリッドベースのデータストレージを持ち、複数の分散ノード間で簡単にデータを複製できるという。大容量のデータをサポートし、低い遅延で反応性の高いシステムを構築できる。スケーリングも用意で、memcachedプロトコルやREST、Hot Rodプロトコル、map APIといったさまざまなアクセス手段も提供。パフォーマンスを可視化し、運用操作を実行でいるダッシュボードも用意されている。

 Red Hatは同日、JBossアプリケーションサーバーの管理基盤となる「Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 6」も公開した。

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