JavaベースのNoSQLグラフドキュメントデータベース、「OrientDB 1.0」がリリース
英NuvolaBaseは5月15日、Javaで実装されたNoSQLデータベース「OrientDB 1.0」を公開した。OrientDBは柔軟なドキュメントデータベースながらグラフデータベース的にリレーションシップを扱えるのが特徴。2010年に開発がスタートした比較的新しいDBMSで、2011年5月にリリース候補版(RC)が公開されていた。
OrientDBはJavaで実装されたNoSQL(SQLを使用しない)データベース管理システム(DBMS)。ドキュメントデータベースとグラフデータベースの両方の特徴を備えている点や、高速なデータアクセスが特徴。ドキュメントデータベースながら、ドキュメントの関連性(リレーションシップ)をグラフデータベースによって管理することが可能という。スキーマについてもスキーマレス/スキーマフル/スキーマミックスの3モードで動作するとのこと。MVRB-Treeというアルゴリズム利用による高速インデックス、ACIDトランザクション、ネイティブおよびSQLクエリサポート、HTTPやRestful対応、JSONでのドキュメントのインポート/エクスポートなどの機能を持ち、高速、軽量、移植性なども特徴とする。ライセンスはApache License 2.0。
OrientDB 1.0ではマルチマスターレプリケーション機能が導入されたほか、オブジェクトデータベースインターフェイスが加わり、HibernateやRDBMSのように利用できるという。現時点ではJPA(Java Persistence API)アノテーションのサポートは完全ではないが、今後JPAに完全遵守した実装になるという。
このほか、サーバーサイドスクリプトのサポート、グラフ管理の改善、新しいクラスの追加なども特徴となる。
OrientDB
http://www.orientdb.org/
英NuvolaBase
http://www.nuvolabase.com/