システム復旧用1CD Linux「SystemRescueCd 2.7.0」リリース
SystemRescueCd開発チームは5月12日、オープンソースのシステム回復・バックアップツール最新版「SystemRescueCd 2.7.0」をリリースした。rpmおよびdeb形式パッケージに向けたパッケージ管理ツールが新たに追加されたほか、最新ファイルシステムのサポートも改善されている。
SystemRescueCdはCDやUSBメモリといったデバイスから起動できるLinuxシステム。GNU PartedやGParted、Partimageといったディスク/パーティション操作ツールやテキストエディタ、ファイラ、ネットワークツールといったツールが含まれており、システムクラッシュ時のデータ復旧やバックアップ、パーティション操作といった用途に利用できる。対応ファイルシステムはext2/3/4やreiserfs、btrfs、XFS、JFSなど。VFATやNTFSにも対応し、Windowsマシンの復旧やバックアップにも利用できる。ライセンスはGPLv2。
バージョン2.7では標準のLinuxカーネルがLTS(長期サポートカーネル)である3.2.16となり、また代替カーネルとして最新版の3.3.5も用意されている。dpkg、debootstrap、rpmといったDebian系およびRed Hat系のパッケージ管理ツールのサポートも加わっている、また、各種ファイルシステム向けのツールもアップデートされた。いっぽう、容量節約のためにGObject用のIntrospectionデータは削除されている。
SystemRescueCdはSourceForge.JPのダウンロードページより入手できる。対応アーキテクチャはx86で、ISOイメージ形式で配布されている。なお、USBメモリから起動させるには別途インストール作業が必要で、Windows用のUSBメモリインストーラも用意されている。
SystemRescueCd
http://www.sysresccd.org/
SystemRescureCdのダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_systemrescuecd/