システム復旧向けLinuxの「SystemRescueCd」、バージョン2.5が登場

 システム復旧などに特化したLinuxディストリビューション「SystemRescueCd」開発チームは2月21日、最新版「SystemRescueCd 2.5」をリリースした。Linuxカーネルは3.0系もしくは3.2系から選択でき、各種ツール類もアップデートされている。

 SystemRescueCdは、システムクラッシュ時のデータ復旧に向けたツールを含むLinuxディストリビューション。バックアップやパーティション操作といった機能を搭載し、CDまたはUSBメモリから起動できる。Gentoo Live CDをベースとし、デフォルトのデスクトップにXfceを利用、ext2/ext3/ext4、reiserfs、btrfs、xfs、jfs、vfat、ntfsといった主要ファイルシステム、sambaやnfsなどのネットワークファイルシステムをサポートする。

 バージョン2.5は、2011年11月に公開されたバージョン2.4以来のメジャーアップデートとなる。標準のLinuxカーネルは3.0.21だが、3.2.6も代替(alternative kernel)として利用できる。新たに 重複ファイル検出ツール「fdupes」が新たに加わったほか、GCC 4.4.6、GParted 0.12.0、glibc 2.13など、パッケージも最新のものに更新されている。

 Webブラウザはこれまで「Firefox」を採用していたが、2.5では容量サイズを理由に「Midori」に変更されている。Midoriは、WebKitとGTK+2を土台とした軽量のWebブラウザ。

 i586/amd64向けのISOイメージはプロジェクトのWebサイトから入手できる。また、USBメモリからの起動を行う場合はISOイメージ内のファイルを手動でUSBメモリにコピーする必要がある。

SystemRescueCd
http://www.sysresccd.org/