Firefox 12が登場、Windows版はサイレントアップデートに対応
Mozillaが4月24日、「Firefox 12」をリリースした。Windows版では確認なしで自動的にアップデートをインストールすることが可能になり、セキュリティ修正や不具合修正も行われている。WindowsおよびMax OS X、Linux向けのバイナリが用意されている。
Firefox 12での新機能としては、Windows版でのアップデートプロセスの改良と、ページのソース表示画面に行番号表示が追加された点が挙げられている。
Firefoxは従来バージョンでもより新しいバージョンがリリースされた際にその旨をユーザーに通知していたが、Windows版のFirefox 12では初回インストール時にユーザーが明示的に許可することで、新たなアップデートがリリースされた場合にユーザーアカウント管理(UAC)ダイアログの表示なしで自動的にインストールが実行されるようになった。この設定はオプションメニューから変更できる。また、LinuxおよびMac OS X版でも次期版(Firefox 14)で同様の機能が提供される予定とのこと。
ページ内検索ではヒットした部分が画面中央に表示されるよう自動スクロールするようになり、また、ダウンロードマネージャではダウンロードしたいURLをペーストすることで自動的にダウンロードが開始されるように変更された。HTML5のvideoおよびaudio要素向けのコントローラUIも改善されている。そのほか、全体的なパフォーマンス向上も図られているという。
また、デフォルトでは無効に設定されているが、新しいタブを開いたとき、頻繁にアクセスするページのサムネイルを表示する機能も試験的に実装された。「Google Chrome」や「Opera」が提供しているのと同様の機能で、about:configで「browser.newtab.url の値を「about:newtab」に、「browser.newtabpage.enabled」の値を「true」に設定することで有効にできる。
開発関連機能としては、CSSのtext-align-lastプロパティサポート、ECMAScript 6のSimple Map/Setの実験的実装などがある。HTML周りではtitle属性の値に含まれる改行文字が反映されるようになり、複数行のツールチップ表示が可能になった。開発ツールでは、Webコンソールでコンソールを開く前に出力されていたログも出力可能になったほか、各種開発ツールの機能強化も行われている。
また、同時にメールソフト「Thunderbird 12」もリリースされた。グローバル検索の実行結果でメッセージの抜粋を表示する機能や、フィード処理の修正、セキュリティ問題の修正などが行われている。
Mozilla
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