「Apache CouchDB 1.2」リリース、ネイティブJSONパーサーの追加によりパフォーマンスが向上

 ドキュメント指向データベース「Apache CouchDB」開発チームは4月6日、最新版となる「Apache CouchDB 1.2.0」をリリースした。パフォーマンスやセキュリティを向上させる多数の新機能が加わっている。

 Apache CouchDBはErlangで実装されたドキュメント指向データベース。The Apache Software Foundation(ASF)のプロジェクトとして開発されている。JavaScriptを使ったMapReduce風のクエリやインデックスが可能で、RESTful JSON APIを用いてHTTPでアクセスできる。

 CouchDB 1.2では性能やセキュリティ、HTTP API、コアストレージ、レプリケータ、ログシステムなど、さまざまな分野が強化されている。性能面での強化としては、ネイティブJSONパーサーの追加による遅延やスループットの改善が行われている。また、ファイル圧縮オプションやアルゴリズムの改良による性能強化などがある。特にデータベースへの書き込みやViewインデクシングでの性能強化が見られるという。

 セキュリティ面での改良としては、「CouchApps」向けにパブリックデータベースサーバーとして動かすための安全性が強化された。これには後方互換のない変更が含まれているという。

 コアストレージでは、自動コンパクト化に対応し(デフォルトでは無効化)、メンテナンス作業を効率化できる。レプリケータは一から書き直し、信頼性、速度を改善、設定オプションも増えているという。

 「Futon」インターフェースも管理面が改善されており、ビルドシステムではcURLが不要となった。

 CouchDB 1.2は、ASFのプロジェクトページよりダウンロードできる。開発チームは1.2リリースにあわせ、プロジェクトのWebサイトも一新している。

Apache CouchDB
http://couchdb.apache.org/