The Debian Project、Open Source Initiative(OSI)にアフィリエイトメンバーとして加入
The Debian Projectは3月30日、同団体がオープンソースを推進する非営利組織Open Source Initiative(OSI)のアフィリエイトメンバーとして加入したことを発表した。OSIの変革に助言を行うことになるという。
OSIはオープンソースの定義や保護を目的に、1998年にEric Raymond氏やBruce Parens氏らにより設立された。OSIが規定するオープンソースの定義(OSD)を満たすオープンソースライセンスは約60種類ある。
今回Debian Projectが参加する「アフィリエイト」は、OSIが2月に発表した新プログラム。活動としては、改革を進めるOSIに対し、OSIボードメンバーと協業して提言を行うものになるという。アフィリエイトからの助言や提言を受けて、OSIは2013年~2014年に新しいガバナンスルールの下での運営を開始することを目指している。OSIのSimon Phipps氏は2月のアフィリエイトプログラム発表時、時代に合わせた組織に生まれ変わる必要があると述べ、ライセンスにフォーカスした委員会のみの組織から、選出された委員会による組織に移る方針を明らかにしている。
アフィリエイトにはすでに、The Apache Software Foundation、The Linux Foundation、Creative Commons、Free BSD、The Mozilla Foundation、The Eclipse Foundationなどが加入しており、Debian Projectの加入により14団体となる。ODIのOSDはDebian Freesoftware Guidelineを土台とするなど、両者は以前から深い関係がある。
Debian ProjectはOSIのアフィリエイトとなることは、OSIの歴史と取り組みを認めるものとしながらも、今後も独立したライセンスプレビュープロセスを続行するとしている。そのため、特定のソフトウェアライセンスの受け入れについてのOSIの決定がそのままDebian Projectの決定になることはないとしている。
The Debian Project
http://www.debian.org/
Open Source Initiative(OSI)
http://opensource.org/