人気急増の高速WebサーバーNginx、商用サポートサービスがスタート

 オープンソースのHTTPサーバー「Nginx(エンジンエックス)」の開発を支援する米Nginxは2月7日、商用サービスを発表した。運用環境でNginxを利用する企業や組織に向けたもので、規模に合わせて3種類を提供する。

 Nginxはロシアの開発者Igor Sysoev氏が作成したHTTPサーバー。リバースプロキシ、キャッシング、ロードバランサ、HTTPメディアストリーミングなど多くの機能を備え、高速、信頼性、メモリ効率、安全性などの特徴を持つ。コミュニティは2011年4月、9年越しでバージョン1.0を公開した。同年10月、商用サポートを提供する同名の企業が米国で立ち上がっている。

 Nginxの利用はバージョン1.0公開を機に増えており、アクティブなWebサイトのサーバーの種類を調べるNetcraftの月間調査では、2012年1月にMicrosoftのIISを追い越し、Apache HTTP Serverに次ぐシェアとなった(2月のシェアはApacheが57.45%、Nginxが12.71%、IISが12.05%)。

 サポートサービスは「Essential」および「Advanced」、「Premium」の3種類があり、サポート受付時間や回答時間などが異なる。価格は、Essentialが月額1100ドル(サーバー1〜10台)、Advancedが月額4400ドル(サーバー台数無制限)、Premiumが月額6600ドルから(サーバー台数無制限)となっている。

米Nginx
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