「GNOME 3.3.4」リリース、次期安定版GNOME 3.4に向けた開発版
The GNOME Release Teamは1月26日、オープンソースのデスクトップ環境「GNOME 3.3.4」を公開した。バージョン3.4に向けた開発者向けの不安定版リリースとなり、多数のモジュールが強化・改善されている。
GNOMEの最新安定版は2011年9月に公開された「GNOME 3.2」で、3.3系は次期安定版となる3.4系に向けた開発版リリース(Development Release)となる。
3.3.4では、GLib、GCRなどのコアライブラリ、それにGNOME Contacts、GNOME Desktop、GNOME Control Center、GNOME Disk Utilityなど多数のコンポーネントが最新のものになった。
アプリケーションではWebブラウザ「Ephiphany」やインスタントメッセンジャー「Empathy」、ドキュメントビューア「Evince」などが更新されている。たとえば、Ephiphanyでは最新のツールバー導入、メニューバーに代わるスーパーメニューの導入などが特徴。ツールバーはデザインを大きく簡素化し、多くの操作をスーパーメニューに盛り込んだ。
このほか、OpenGLなどの業界標準を利用するGUIライブラリ「Clutter」、ヘルプブラウザ「Yelp」、GUIファイルマネージャ「Nautilus」などもアップデートしている。
3.4に向けた開発スケジュールでは、2月に3.4.5をリリース後にベータとなり、2回のベータとリリース候補(RC)版のリリースを経た後、3月28日に正式版を公開する予定になっている。
The GNOME Project
http://www.gnome.org/