マルチデータベースサポートが加わったCMS「Joomla! 2.5」リリース

 オープンソースのコンテンツ管理システム「Joomla!」開発チームは1月24日(米国時間)、最新版「Joomla! 2.5」を公開した。マルチデータベースサポートが導入され、MySQLに加えMicrosoft SQL Serverも新たにサポートされる。

 Joomla!はPHPベースのコンテンツ管理システムで、Webサイトやブログなどのオンラインアプリケーションを構築できる。使いやすさと拡張性を特徴とし、160万以上のWebサイトがJoomla!を利用しているという。ライセンスはGPL。

 Joomla! 2.5では、最新のプラットフォーム「Joomla Platform 11.4」をベースとし、約26の新機能が加わった。これまでは利用できるデータベースとしてMySQLのみをサポートしていたが、Joomla Platformで導入されたマルチデータベースサポートにより、新たにMicrosoft SQL Serverもサポートされる。今後対応データベースは拡充される予定とのこと。

 このほか、検索機能も強化された。これまで拡張機能として提供されていた自然言語検索エンジンがコアに組み込まれたほか、オートコンプリート機能や語幹を解釈するステミングなどの機能もあるという。

 通知機能も強化され、Joomla!や拡張機能がアップデートされた際に自動通知する機能が加わった。管理者はコントロールパネルで自動通知を受け取り、更新などの作業ができるという。これら新機能に加え、4件のセキュリティ関連のバグも修正されている。

 開発チームは2011年7月に公開した前バージョン(バージョン1.7)より、6か月ごとに最新版をリリースする新しいリリースサイクルを導入しており、2.5はそれに基づいたものとなる。

 Joomla! 2.5はJoomla!のWebサイトよりダウンロードできる。利用にはPHP 4.3.10以上が必要。

Joomla!
http://www.joomla.org/