Drupal 7.3および7.4リリース、状況に応じて利用するバージョンを選択するようアドバイス

 オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)Drupal開発チームは6月30日、「Drupal 7.3」および「Drupal 7.4」を公開した。深刻度の高いセキュリティを修正したもので、7系ユーザーに対し、どちらかにアップグレードするよう呼びかけている。

 DrupalはDries Buytaert氏が開発したCMSで、GPLの下で公開されている。EconomistやAOLなど多数の企業で採用されているほか、Ubuntu Brainstormなどのコミュニティサイトにも利用されている。

 Drupal 7.3と7.4は1月に公開された7.0のメンテナンスリリース版となる。7.3はノードアクセスモジュールを利用するサイトが影響する深刻度の高い脆弱性を修正したバージョン。7.4はこのセキュリティ修正に加え、20件近くのバグも修正した。なお、この脆弱性はバージョン7系のみに存在するという。

 Drupalでは、すぐに実運用させたい場合はバージョン7.3を利用し、実運用前に検証テストが行える場合はバグ修正を含むバージョン7.4を利用するようアドバイスしている。両バージョンとも、DrupalのWebサイトより入手できる。

Drupal
http://drupal.org/