米Zend、Mac OS Xサポートが強化されたZend Server 5.6を発表
米Zend Technologiesは1月19日(米国時間)、PHPアプリケーションサーバー「Zend Server 5.6」の一般提供開始を発表した。Mac OS X環境のサポートが加わり、PHP 5.3に対応した。
Zend ServerはPHP向けのWebアプリケーションサーバー。PHPランタイム、PHPフレームワーク「Zend Framework」などを統合し、PHPアプリケーションの開発、実装、運用、管理を支援する。プロダクション環境はWindowsとLinuxをサポート、クラウド(「Amazon EC2」)もサポートする。WebサーバーはApacheとMicrosoft IISに対応する。
Zend Server 5.6ではでは1月中旬にリリースされたPHP 5.3.9をサポート、5.2系のセキュリティ修正も対応した。Zend Frameworkは1.11.1にアップグレードされている。
時間、優先順位、依存性などに基づいてジョブスケジュールを設定し、実行を追跡できる非同期実行機能「Job Queue」を強化、アプリケーションのボトルネックを緩和し、エンドユーザーの使い勝手を改善できるという。問題追跡の「Code Tracing」では、実行履歴を詳細に追跡して問題となっている部分をピンポイントで指摘、解決までの時間を削減できるという。
Zend Server 5.6からは開発用環境としてMac OS Xもサポートされ、Job Queue、Code Tracing、「Zend Monitor」などの機能を利用してアプリを開発・実装できるようになった。また、Zend MonitorやCode TracingなどのデータにアクセスするRESTfulなWebAPI「WebAPI 1.3」を用意、Zend ServerやZend Server Cluster Managerの実装や管理の自動化や、サードパーティアプリケーションとの統合に利用できる。
Zend Serverの価格は1695ドルより。30日の無料トライアルも用意している。機能に制限のある無償版「Community Edition」は、同社Webサイトよりダウンロードできる。
米Zend Technologies
http://www.zend.com/
「Zend Server Community Edition」ダウンロード
http://www.zend.com/en/products/server-ce/downloads