オンラインバックアップサービスを提供する米Backblaze、同社が利用しているストレージシステムの設計仕様を公開

 オンラインバックアップサービスを提供している米Backblazeは7月20日、同社が利用しているというバックアップ用ストレージシステムの設計仕様を「Backblaze Storage Pod 2.0」として公開した。汎用のコンポーネントやLinuxを使用したシステムで、容量135TBのコンテナ型ストレージシステム(ストレージポッド)を7,384ドルで構築できるという。

 Backblazeはハードウェアのコストを下げるために汎用のコンポーネントを利用して独自に構築したストレージシステムを使用している。同社は2009年に「ストレージポッド(Backblaze Storage Pod)」と名付けた同システムの設計情報を初めて公開、初期版は4Uサーバー構成で容量は67TB、費用は7867ドルだった。

 今回新たに公開されたバージョンでは、容量は倍以上となる135TBで性能も倍増、いっぽうでコストは483ドル抑えられたという。ストレージにはダウン率1%以下という日立製の3TBのハードディスクドライブ(Deskstar 5K3000)を45台、CPUはIntel Core i3 540(3.06GHz)、インターフェイスにSyba PCI Express SAT IIを3台、マザーボード1枚などで構成される。OSはDebian 5.0 Lennyとのこと。ファイルシステムとしては前バージョンではコストと低CPU消費からJFSを採用していたが、ext4に変えることで性能を改善した。

 同社のWebサイトで価格表を含む詳細を公開している。

米Backblaze
http://www.backblaze.com/