さらに高速になったPythonインタプリタ「PyPy 1.5」リリース

 PyPy開発チームは4月30日、PythonによるPython実装「PyPy 1.5」を公開した。「CPython 2.7.1」の機能を実装し、性能をさらに改善した。

 PyPyはPythonで記述されたPythonインタプリタ。Python Software Foundationがリリースしており、最新版はCPython(Cで実装された標準的Python実装)のバージョン2.6と2.7の機能を実装、「ほとんど修正無しにドロップインでCPythonをリプレースできる」としている。

 PyPy 1.5ではTracing JIT(Just-In-Time)コンパイラの統合により、性能はCPython 2.6や前バージョン(PyPy 1.4)と比較してさらに高速となった。特に、バージョン1.4と比較した場合、平均して約25%高速になったという。CPython拡張モジュールAPIも改善され、サポート対象が拡大した。これにより、TCL/TKベースのGUIライブラリ「Tkinter」や「IDLE」を利用できるようになった。

 PyPy 1.5はLinux(32ビットと64ビット)、Mac OS Xに対応、Windowsは32ビット版のみでベータ対応となる。

PyPy
http://pypy.org/

「PyPy 1.5」ダウンロード
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