Java EE 6準拠のWebアプリケーションサーバー「Glass Fish 3.1」がリリース
米Oracleの「GlassFish」開発チームは2月28日、「GlassFish 3.1」を公開した。GlassFishはオープンソースのJavaEEアプリケーションサーバーで、Java EE 6にフル対応している。オープンソース版と商用版が用意されており、オープンソース版のライセンスはCommon Development and Distribution License(CDDL)v1.0とGNU General Public License v2のデュアルライセンス。
GlassFishバージョン2系はマルチインスタンスクラスタ、バージョン3系はJava EE 6準拠という特徴を持っていたが、GlassFish 3.1ではこの2つの特徴を合わせた、マルチインスタンスクラスタでのJava EE 6実装にフォーカスして開発された。
モジュラーと拡張性を特徴とし、OSGi標準をベースにモジュラー構造やフレキシブルなランタイムシステムを備えている。また、高可用性を持ち複数のクラスタを集中管理できるクラスタシステムも備えており、Java EE 6によるプログラミングモデルの簡素化や生産性の改善といったメリットをフルに生かすことができるという。Java EE 6のWeb Profileがサポートされているほか、Full Platformにも対応。Web Profileから開始し、必要に応じてフルのJava EE 6プラットフォームに拡大できるという。
クラスタではリモートノード管理でのSSHプロビジョニング統合、メッセージシーケンスフェイルオーバーMetro HAなどが特徴。Web Socketにも対応した。
開発面では、Active Redeployなどの機能があり、バージョン3.0.1と比較して、起動/実装/再実装のサイクルを最大29%改善するという。「NetBeans 7.0」やEclipseプラグインなども利用できる。管理機能では管理とモニタリング向けのRESTful API、アプリケーションバージョニング対応、JDBCモニタリングの改善などが特徴となる。
米Oracle
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