XenServerによるサーバー仮想化に対応、さくらインターネットの「専用サーバ」を使いこなす

 さくらインターネットの「専用サーバ」は、月額8,800円からという低価格ながら、サーバー仮想化をサポートするというユニークなサービスだ。本特集では、この専用サーバ上で仮想化技術「XenServer」を活用してサーバー環境を構築したり、仮想サーバー環境のコピーや転送といった仮想化ならではのメリットを活用した柔軟な運用・管理を行う方法を紹介する。

 近年注目を浴びている技術の1つに、サーバーの仮想化がある。サーバーの仮想化を利用することで、運用・管理にかかる手間の軽減や、サーバーリソースの有効活用などが期待できるからだ。このサーバー仮想化を手軽に利用できるサービスとして、さくらインターネットの「専用サーバ」がある。

 レンタルサーバーサービスは比較的低い初期費用で、安定してサーバーを運用できる点が魅力だ。さくらインターネットの「専用サーバ」では、月額8,800円からという低価格ながら仮想化技術「XenServer」を採用しており、1台のサーバー上で複数の仮想サーバーが運用できる。

 サーバー仮想化ではサーバーの集約だけでなく、サービスの移行やスケールアップなどの際に必要な作業の手間や時間を抑えられる、というメリットもある。仮想マシン環境はコピーや転送が容易に行えるため、たとえばローカル環境で作成や変更、テストを行った仮想マシンイメージを転送してそのまま稼働させたり、負荷に応じて仮想マシンを増減させる、新たに用意したサーバーに仮想マシン環境を移動させる、といったことが簡単に行える。

 本記事では、このような特徴を持つ「専用サーバ」のサービス概要と、XenServerによるサーバー環境の構築や運用方法、実際の使用例について解説していく。

さくらインターネットの「専用サーバ」で始めよう、XenServerによる仮想サーバー環境構築入門
2011年2月2日公開

 近年話題のクラウド型ホスティングサービスは従量制の料金やスケーリングの容易さなどが特徴だが、必ずしもコスト的に優れているわけではなく、また環境構築には独特のノウハウが必要といったデメリットも多い。そこで検討しておきたいのが、「Citrix XenServer」による仮想化機能を標準で備えたさくらインターネットの「専用サーバ」である。

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仮想マシンを自由自在に管理できるXenServerのスナップショット機能を活用する
2011年2月9日公開

 XenServerを利用した仮想化を用いるメリットの1つに、環境構築や運用の手間を軽減できることが挙げられる。XenServer上の仮想マシンは簡単な操作で複製や削除が行えるほか、別のXenServer上に転送したり、また実機で稼働している環境を仮想マシンイメージに変換してXenServerに転送する、といった操作も可能だ。本記事では、このような仮想マシンの管理や転送について紹介する。

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仮想化サービス活用によるマルチプラットフォーム検証環境作成ガイド
2011年2月18日公開

 Webアプリケーションやマルチプラットフォーム対応アプリケーションなどの開発工程において、面倒なのが開発・検証環境の準備である。特にWeb開発においては、さまざまなプラットフォームやWebブラウザに対し動作検証が求められる。このような開発環境において、仮想化を用いた開発・検証環境の構築が効果を発揮する。本記事では仮想化を利用したリモート検証環境の構築や、有用なツールなどを紹介する。

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