「Apache Tomcat」、7系初の安定版が登場

 オープンソースのサーブレットコンテナ「Apache Tomcat」の開発チームは1月14日、最新版となる「Apache Tomcat 7.0.6」を公開した。バージョン7系では初の安定版リリースとなる。

 Apache Tomcat 7.0.6では、2009年12月に完成したJava EE 6の機能を多く取り込んだ。Servlet API 3.0(JSR 315)のフルサポート、アノテーション、非同期処理、Webフラグメントといった特徴を利用できる。Java Server Pages 2.2、JSP Expression Language(EL)なども対応した。

 このほかの機能として、メモリリークの検出・予防、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)防止のためのフィルタ、セッション固定攻撃対応などが加わった。Webアプリケーションのバージョニング対応、Webアプリにおける外部ディレクトリの統合、カスタムアプリへの統合インターフェイスの強化などもある。また、コード全体を改善することで、安全性と性能も強化したという。

 Apache Tomecat 7.0.6はApache Software License v2を採用、プロジェクトのWebサイトでは6系からのマイグレーションガイドもある。

Apache Tomcat
http://tomcat.apache.org/