米Red HatがクラウドアプリプラットフォームのMakaraを買収、PaaS強化へ

 米Red Hatは11月30日(米国時間)、クラウドでのアプリケーション実装ソリューションを提供する米Makaraを買収したことを発表した。買収金額など詳細は非公開。先に発表したクラウドプラットイニシアティブ「Cloud Foundation」を強化する狙い。

 Makaraは、JavaおよびPHPアプリケーションをクラウドで実装、管理、モニタリングするソリューションを提供する。クラウドはAmazon EC2などのパブリッククラウドとプライベートクラウドの両方に対応する。エージェントレスでエンドユーザーの応答時間までエンドツーエンドで監視できるモニタリング、ロールバック、ワークロードに応じた自動拡張などの機能を特徴とする。ソリューションは、オンデマンドとオンプレミスの両方で提供している。

 Red Hatは同社を買収することで、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・ソリューション)戦略を強化する。Red Hatは2010年6月にCloud Foundationを発表、PaaSについてはJBoss Enterprise Middlewareを土台にクラウドベースのアプリ開発・実装・管理のための技術を提供している。今後、Makaraの技術をJBoss Enterprise MiddlewareをはじめとしたPaaSポートフォリオに統合、クラウドでのアプリ実装・管理を容易にすると説明している。

 Red Hatは自社PaaSを、パブリックまたはプライベートクラウドで、サービスとして提供する計画だ。

米Red Hat
http://www.redhat.com/

米Makara
http://www.makara.com/