コース・学習管理システム「Moodle」が2年半ぶりのメジャーアップデート

 Moodle.orgは11月25日、オープンソースの教育用ソフトウェア「Moodle 2.0」を公開した。コースのディレクトリ「Community Hub」など複数の最新機能が加わっている。

 Moodleは教育用のWebサイトを構築できるツール。コース管理システム(CMS)、学習管理システム(LMS)、仮想学習環境(VLE)などの要素を持つ。GPL2の下で公開されており、小規模環境から数十万単位の学生向けの大規模環境でも利用できる。

 Moodle 2.0は2年半ぶりのメジャーアップデートとなった。新機能としてコースのディレクトリとなるCommunity Hubが導入された。教師が教材やコースをアップロード/ダウンロードできるもので、一般公開あるいは非公開の両用途でディレクトリを設定できるという。

 外部コンテンツレポジトリのサポートも加わり、Ajaxインターフェイスを利用してコンテンツをインポートできる。FlickrやGoogle Docs、Amazon S3、「Alfresco」、「Box.net」など向けのプラグインも用意されている。デスクトップやURLを指定してファイルをインポートすることも可能。外部システムへのデータのエクスポート機能も備える。REST、AMF、SOAP、XML-RPCなどの標準Webサービスにも対応した。

 アクティビティに対する制限機能も導入、日付や時間、他のアクティビティの達成などの条件を設定可能となった。

 これら新機能に加え、バックアップ/復旧フレームワークの一新など、既存機能も強化されている。

 Moodle 2.0はMoodleのWebサイトよりダウンロードできる。

Moodle.org
http://moodle.org/

「Moodle 2.0」ダウンロード
http://download.moodle.org/