米Microsoft、オープンソースのWebアプリを「Certified for Windows」として認定
オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)開発プロジェクトSilverStripe.orgは11月17日、米Microsoftより「Certified for Windows」プログラムの認定を受けたことを発表した。同プログラムとしては初のオープンソースWebアプリケーションになるという。
「SilverStripe」はオープンソースのCMS。PHP、HTML、CSS、JavaScriptなどのオープンソースまたはオープン標準技術を利用し、BSDライセンスで公開されている。最新版はバージョン2.4.3で、高速、柔軟性などを特徴とする。オープンソースフレームワーク「Sapphire」を利用して、パワフルなWebサイトを構築できるという。同プロジェクトはニュージーランドのソフトウェア企業SilverStripeの支援を受けている。
MicrosoftのCertified for Windowsプログラムは、Windowsでの動作が保証されたソフトウェアとハードウェアのための認定プログラム。今回SilverStripeは、「Windodws Server 2008 R2」で認定を受けた。
SilverStripeは「認定までの道のりは長かった」としながらも、有料サポート顧客の多くがMicrosoftのサーバーやデータベースを利用していることから、認定の獲得はメリットがあるとしている。この3年間、OS、Webサーバー、SQLサーバーなど各Microsoft製品できちんと動くよう作業したほか、インストールを容易にし、Microsoft技術上で高速に動くようにしたという。SilverStripeはMicrosoftが2009年にローンチした「Microsoft Web Platform Installer(WebPI)」(Web開発に必要なコンポーネントを集めた無償ツールセット)にバンドルされており、WebPIを利用したダウンロードは6万回に達しているという。
MicrosoftはSilverStripeの認定について、幅広い選択肢を持つオープンなプラットフォームを提供する取り組みを示すもの、とコメントしている。
SilverStripe.org
http://silverstripe.org/
米Microsoft
http://www.microsoft.com/