Apache向けRailsアプリケーション実装モジュール「Phusion Passenger 3.0」

 オランダPhusionは10月18日、ApacheおよびNginx向けのRubyベースWebアプリケーション実装モジュール「Phusion Passenger 3.0」正式版を公開した。性能や安定性を強化、スタンドアロンでも利用できるようになった。

 Phusion PassengerはApache HTTP ServerおよびNginx向けのモジュール。これを利用することで、ApacheやNginxといったWebサーバーでRuby on RailsやRackベースのアプリケーションを実行できる。使いやすさにフォーカスしており、Ruby向けの特別なサーバー設定も不要という。

 メジャーアップデートとなる最新版では性能を強化、前バージョン(バージョン2.2)と比べ、速度が55%改善した。安定性も強化し、新しいアーキテクチャを導入することで、Webサーバーのリスタートとアプリケーションのシャットダウンでダウンタイムゼロを実現するという。

 また、「Phusion Passenger Lite」という名称で呼ばれてきたスタンダロン機能も加わった。外部Webサーバーなしに動かせるようになり、「Mongrel」「Thin」「Unicorn」などをリプレースできる可能性もある、としている。

 最新版はRails 3.0、Ruby 1.9.2、RVM、Bundlerなどをサポート、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

オランダPhusion
http://phusion.nl/

ダウンロード
http://www.modrails.com/