D言語にも対応、GNU Debugger 7.2リリース

 GNU ProjectのデバッガーGNU Debugger(GDB)開発チームは9月2日、最新版「GDB 7.2」を公開した。D言語を新たにサポートし、C++のサポートなども強化されている。GDBのWebサイトより入手できる。

 GDBはGPLの下で公開されているソースレベルのデバッガ。Ada、C、C++、Objective-C、Pascal、FORTRANなど多くの言語に対応し、またさまざまなプロセッサアーキテクチャをサポートする。

 最新版では、D言語とARM Symbianへの対応が新たに加わった。また、C++向けの強化として、ADL(実引数依存の名前探索)をサポートし、ユーザー定義オペレータのサポートも強化された。Pythonサポートも強化されており、ブレークポイント、シンボル、シンボルテーブルなどにアクセス可能となった。コマンドラインインターフェイスモードで操作できるGDBパラメータも作成可能となった。

 GDBサーバーでは、トレースポイント対応とx86_64 Windowsのサポートが加わった。また、PowerPC/Linuxではハードウェアでウォッチポイント制限を実装可能となった。このほか、トレースポイント、リモートプロトコルなども強化されている。

GBU Project Debugger
http://www.gnu.org/software/gdb/

GDB 7.2リリースのアナウンス
http://article.gmane.org/gmane.comp.gdb.announce/52

ダウンロード
http://www.gnu.org/software/gdb/download/