YouTubeへの完全対応をうたうオープンソースのFlash実装「Gnash 0.8.8」リリース

 Gnash Projectは8月22日、SWF形式のコンテンツを再生できるオープンソースのメディアプレイヤー「Gnash 0.8.8」を公開した。YouTubeへの完全対応をうたうなど互換性が強化されている。

 Gnashは「GNU Flash」の略で、米Adobe Systemsの「Flash Player」と互換性のあるオープンソースのプレイヤー。スタンドアロンのプレーヤーとして実行できるほか、FirefoxなどGeckoベースのWebブラウザやGoogle Chrome、Konquerorなどのプラグインとしても利用できる。

 Gnash 0.8.8ではYouTubeに完全対応し、すべての動画を再生可能となったとのこと。問題がある場合は、YouTubeのクッキーを削除してリフレッシュするようアドバイスしている。スクリプトプラグインにも対応、ブラウザ内のJavaScriptとGnashのActionScriptとが連携可能となった。

 Cairo、OpenGL、AGGの各種レンダリングエンジンをランタイムで切り替え可能になったほか、使用するデコーダもFFmpegおよびGStreamer間で切り替え可能となっている。Video Acceleration API(VAAPI)ライブラリを使用したハードウェアデコードにも対応したほか、内部依存性を減らすことでコンパイル速度も改善したという。

 Gnash 0.8.8のソースコードおよび各種バイナリパッケージ(Debian、Fedora、Red Hat Enterprise Linux、Windows、Ubuntu)はプロジェクトWebサイトより入手できる。

Gnash Project
http://gnashdev.org/

「Gnash 0.8.8」ダウンロード
http://www.getgnash.org/