オープンソースハードウェアのライセンス「OSHW」のドラフトが公開
マサチューセッツ工科大学(MIT)や雑誌『Wired』の編集長らが中心となって、オープンソース形式のハードウェアを「Open Source Hardware(OSHW)」として定義する試みが始まっている。7月14日、有志団体は最新のドラフト「OSHW Draft Definition 0.3」を公開、取り組みを一歩前進させた。
OSHWは、オープンソースハードウェアを定義する試み。ドラフトは、Open Source Initiative(OSI)によるオープンソースソフトウェア定義、Creative Commons、TAPR Open Hardware Licenseを土台にした。TAPR Open Hardware Licenseは、無線機器を奨励するコミュニティのTAPRが進めているオープンソースハードウェアライセンス。
ドラフトではオープンソースハードウェアについて「マシンやデバイスなどの物理的なハードを対象に、設計が一般に公開されており、誰もが作成、改変、頒布、利用できるもの」と定義。これを満たすための11の必須条件として、ドキュメンテーション、必要なソフトウェア、派生物、フリーな再分配、帰属、個人やグループに対する差別の禁止、利用分野に対する差別の禁止、ライセンスの分配、特定製品でのみ有効なライセンスの禁止、他のハードウェアやソフトウェアを制限するライセンスの禁止、ライセンスの技術中立性を挙げている。
このドラフトには、MIT Media LabのDavid A. Mellis氏、AdafruitのLimor Fried氏、EyebeamのAyah Bdeir氏、Wired編集長のChris Anderson氏、雑誌『MAKE:』のPhillip Torrone氏ら約40人が賛同を寄せている。
「Open Source Hardware(OSHW)」ドラフト
http://freedomdefined.org/OSHW