OpenOffice.org日本ユーザー会、「日本語環境改善拡張機能」最新版を公開

 OpenOffice.org日本ユーザー会は、オープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」で日本語環境設定を改善する「日本語環境改善拡張機能 バージョン1.1」を2010年1月17日公開した。Writerの「入力支援」機能にMicrosoft Wordの2倍近いあいさつ文を追加するなど、約40点の環境改善を盛り込んだ。

 OpenOffice.orgの各アプリケーションを設定変更して、日本語版ユーザーに使いやすい環境にする。OpenOffice.orgのデフォルトの書式設定は、日本のユーザーが望む設定とは大きな隔たりがあり、Microsoft Officeからの移行の妨げになっているという。バージョンアップは昨年6月29日リリースの1.0から約5月ぶり。

 1.1では多くの機能を、Microsoft Officeに近い初期設定に変更。あいさつ文追加のほか、Writerの段落の標準の書式設定を「両端揃え」にして「句読点のぶら下がりを行う」をオフに変更。また「スペルチェック」「オートコレクト」など英語向け機能を標準でオフにした。

 このほか、標準のフォントを情報処理推進機構(IPA)が配布するフリーフォント「IPAフォント」に変更。マルチプラットフォーム環境でも、書式やデザインを崩さずにドキュメントを共有できる。さらに、数多くのテンプレートやクリップアート、日本のメーカーのラベル用紙のデータを取り込んだ。

 Windows 2000/XP/Vista/7、Linux、BSD、Mac OS Xなどで動作するOpenOffice.org 3.0以上に対応。IPAフォントがインストールされている必要がある。SourceForge.jp内「OpenOffice.org日本ユーザー会 ドキュメントプロジェクト」ページからダウンロード可能。IPAフォント同こん版も用意した。

OpenOffice.org日本ユーザー会 ドキュメントプロジェクト
http://sourceforge.jp/projects/openoffice-docj/

OpenOffice.org日本ユーザー会
http://oooug.jp/