米Google、独自DNSサーバーサービス「Google Public DNS」を開始

 米Googleは12月3日、無料の独自DNS(Domain Name System)サーバーサービス「Google Public DNS」を開始したことを発表した。Webブラウジングの高速化とセキュリティの改善の2つのメリットを提供するという。

 インターネットのドメイン名とIPアドレスを対応させるDNSは、ユーザーによっては参照数が1日に数百回に達しているという。ページの読み込みを開始する前に複数のDNS参照が必要な場合もあり、Webブラウジング速度を減速させている、とGoogleは指摘している。

 Google Public DNSはGoogleのDNSレゾリューションサービスで、適切なサーバープロビジョニング、DoS攻撃の予防、シェアドキャッシュ向けの負荷分散、名前解決のプリフェッチなどの技術により、キャシュミスなどのDNS参照の遅延原因を緩和した。これにより、Webブラウジングを高速化でき、セキュリティも改善できるとしている。

 利用には、DNSサーバーのIPアドレスを自身で変更する必要がある。詳細は、Google Codeの専用ページを参照のこと。Googleでは同サービスは実験的なものと警告している。

米Google
http://www.google.com/

「Google Public DNS」
https://developers.google.com/speed/public-dns/