仏Ulteo、Webポータルモードが加わった仮想デスクトップ最新版
仏Ulteoは11月25日、オープンソースの仮想デスクトップ技術の最新版「Open Virtual Desktop(OVD)2.0」を発表した。アプリケーションを専用ブラウザウインドウで利用できるWebポータルモードなどの新機能が加わった。
OVDは、Webブラウザ経由でLinuxもしくはWindows Terminal Server上のアプリケーションを操作できる仮想デスクトップ技術。DebianとUbuntuをベースとしている。これを利用することで、Java対応Webブラウザを搭載したクライアント上でLinuxアプリとWindowsアプリを動かせる。Ulteoは、「Mandrakesoft」(現Mandriva)を開発したGael Duval氏らが創業したベンチャー企業。
最新版では、これまでの「Desktop Mode」に加え、「Application Portal Mode」が加わった。アプリケーションを専用のブラウザウィンドウでスタートできるもので、ユーザーはWebページにあるリンクをクリックして、リモートにあるWindows/Linuxアプリを起動したりドキュメントを開くことができる。MP3とFLV形式のファイルに対応したメディアプレイヤーも組み込まれている。
認証も強化され、「Windows Active Directory」とLDAP対応サーバーを利用できる。CAS(Central Authentication Service)認証も加わった。ファイルサーバーは、Windows Server、Linux、WebDAVを利用できる。「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」との互換性もある。
オープンソース版やソースコードは同社Webサイトよりダウンロードできる。Ulteoではサポート付きのエンタープライズ版も提供している。
仏Ulteo
http://www.ulteo.com/
「Open Virtual Desktop 2.0」ダウンロード
http://www.ulteo.com/home/en/ovdi/openvirtualdesktop/download?autolang=en