オープンソースのメッセージングエンコードプロジェクト「Fudge」
英OpenGammaは11月6日、オープンソースのメッセージエンコードプロトコル開発プロジェクト「Fudge Messaging」を発表した。自己記述型、階層構造などを特徴とし、ミドルウェアのメッセージレイヤでの利用を主なターゲットとする。
OpenGammaは、正式な企業活動開始に向けて準備を進めているソフトウェア企業。新たにメッセージエンコードプロトコルを開発する背景として、「Google Protocol Buffers」や「Thift」などの既存技術は、スキーマにアクセスできる場合はすばらしいが、自己記述型ではないことから高度なミドルウェアを構築できない、XMLやJSONはサイズと速度に課題がある、などと説明している。
Fudgeは「Fast Unstructured Data Generic Encoding」の略で、分散システムにおけるノード間のデータのやりとりに最適という。階層構造、タイプセーフ、バイナリ、自己記述型などの特徴を備える。エンコード仕様、リファレンス実装、ツールのコンポーネントを持ち、すでにJavaとC♯のリファレンス実装が公開されている。
ライセンスはApache License v2を採用、プロジェクトページで仕様情報を入手できる。
Fudge Messaging
http://www.fudgemsg.org/