「Moblin v2.1」が登場、多数のバグ修正と機能強化を含む

 Linux FoundationのMoblin Projectは11月4日、Linuxベースのネットブック向けOSの最新版「Moblin v2.1」をリリースした。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 Moblinは「Intel Atom」を搭載したネットトップ/ネットブック向けのオープンソースOS。当初、米Intelが同オープンソースプロジェクトを率いたが、今年4月にLinux Foundationに移管した。

 最新版は9月にリリースされたv2.0以来のアップデートとなり、Linuxカーネル2.6.31を土台とした。100単位のバグ修正に加え、既存機能が多数強化されている。

 ネットワークでは、3Gデータ通信をサポート、モデムは当初「Ericsson MBM 3G」をサポート、今後対応モデムを拡大する。接続管理「Connection Manager(ConnMan)」も大きく改善し、イーサネット、WiFi、3G、WiMAXに対応し、信頼性と性能も強化した。Bluetooth実装も改善し、ワイヤレスマウス、キーボード、オーディオ機器などのデバイスを検出可能という。

 アプリケーションでは、ブラウザを更新し、アドオンとプラグインに対応した。速度も改善されているという。対応アプリケーションを集めた「Moblin Garage」と連動する統合アプリケーションインストーラー「Moblin Application Installer」を新たに搭載、中央でアプリケーションのインストール・設定作業を管理できる。

 UIは、アニメーションフレームワーク「Clutter 1.0」を搭載した。UIスケーリングによりネットトップ、大画面に柔軟に対応できるという。

Moblin.org
http://moblin.org/