Firefoxにマピオンとの連携機能を追加する「FireMapion」拡張
Internet Explorer 8では「アクセラレータ」という、Webページ中で選択されたテキストを検索したり、その住所の地図を表示する機能がある。このアクセラレータの地図検索機能と同様の機能をFirefoxに追加できるFirefox拡張が、今回紹介する「FireMapion」だ。
FireMapionは日本の地図検索サービス「マピオン」が公式に提供しているFirefox拡張で、Webページ内の住所テキスト表示などクリックするだけでその場所の地図を開けるようになる。
FireMapionのインストールは、Firefoxアドオンページから行える。FireMapionがインストールされると、ステータスバーの右下にFireMapionアイコンが追加される(図1)。このアイコンをクリックすることで、FireMapionの有効/無効を切り替えることが可能だ。色が付いている状態の時は機能が有効、グレーになっている場合は無効だ。なお、無効の場合でも後述するショートカットメニューからの検索については利用が可能だ。
FireMapionが有効になっている状態でWebページを開くと、ページ内の郵便番号や住所、電話番号テキストにFireMapionのアイコンが表示され、自動的にリンクが付加される(図2)。ここで住所をクリックすると、新しいタブでマピオンの地図ページが開き、その位置の地図が表示される。また電話番号をクリックすると、マピオンの「お店・施設検索」結果ページが新規タブで開く。
ただし、住所に関しては誤認識する場合もあるほか、自動的にはリンクが張られないこともある。その場合はテキストを選択して右クリックし、ショートカットメニューから「Mapionで検索」を選択することで、新規タブでマピオンでの検索結果を表示できる(図3)。
また、ショートカットメニューから「Mapionで詳しく検索」を選択するとサブメニューが開き、「郵便番号検索」「住所検索」「お店・施設検索」「駅・路線検索」など、検索対象を指定して検索が行える(図4)。
パターンのカスタマイズ
FireMapionをインストールすると、「ツール」メニューに「FireMapion」項目が追加される。ここにある「ユーザー定義パターン」から、FireMapionの自動リンク機能をカスタマイズすることができる(図6)。
この項目を選択すると「FireMapion」ダイアログが開くので、ここで文字列パターンと対応するURLを指定する。これにより、任意のキーワードを自動的にリンク化できるようになる。
FirefoxにFireMapion拡張を導入することで、Webページ上の住所関連の表記から、ワンクリックで地図、地域、施設に関する情報を入手することが可能となる。地図や施設に関する情報だけでなく、駅・路線やお店など、関連する情報をまとめて得ることができるのは非常に便利だ。ビジネスからプライベートまで、様々なシーンで活用できるだろう。