設計が一新された「Apache HttpClient 4.0」リリース、

 Apache Software FoundationのApache HttpComponentsプロジェクトは8月13日、HTTP標準のクライアントサイドの実装ライブラリ「Apache HttpClient 4.0」を公開した。前バージョンから設計を一新し、性能も強化した。

 HttpClientはJavaアプリケーションでHTTPを利用するためのライブラリで、HTTP向けJava APIと比べ高い柔軟性や制御を実現することを目的としている。

 最大の特徴は設計の一新。バージョン4.0ではコードがほぼ完全に書き直されており、これによりバージョン1.0から存在するデザイン上の欠陥に対応した。ただし、前バージョンとの後方互換性はなくなっている。4.0ベータ1版とのバイナリ互換性も完全ではないため、HttpComponentsプロジェクトでは最新版へのアップグレードを強く推奨している。

 また、APIがクリーンかつ柔軟になり、モジュラー構成も強化された。HttpCoreベースのHTTPトランスポートの効率化により、メモリフットプリントをおさえ、性能の改善も行われている。このほか、接続管理、ステートフル接続のサポート、パーシスタント接続処理の改善、プロキシまたはプロキシチェーン経由での要求送信のサポート強化など、多数の強化や改善が行われている。

 最新版はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache HttpComponentsプロジェクト
http://hc.apache.org/

「Apache HttpClient 4.0」ダウンロード
http://hc.apache.org/downloads.cgi