スクリプト言語で音声アプリが作成できるTropo.com

 ユニファイドコミュニケーション技術ベンダー、米Voxeoはオープンソースのクラウドベースのテレフォニーサービス「Tropo.com」を発表した。開発者はGroovy、JavaScriptなどの言語でテレフォニーアプリケーションを作成できるという。

 Tropo.comはクラウドベースのテレフォニー機能で、SIP、Java SIP Servlet、メディアリソース制御プロトコルMedia Resource Control Protocol(MRCP)などのオープン標準をベースとした。これまでのクラウドテレフォニーサービスが採用するXMLアプローチとは異なり、APIを利用してGroovy、JavaScript、PHP、Python、Rubyの言語で音声やコミュニケーションアプリケーションを作成し、実装できる。Tropoベースのアプリケーションは、固定電話、携帯電話、企業のPBX、SIPやSkypeなどとの通話が可能という。

 VoxeoはTropoのソースコードとして、JSR-289(Java SIP Servlet)を土台としたエンジン「Tropo SIP Servlet」、コアAPIをGroovy、JavaScript、PHP、Python、Rubyの各プログラミング言語に適合する「Tropo Shims」を公開する。オープンソースにすることで、他のプログラミング言語への対応を進める狙い。

 ソースコードはGitHubで入手できる。同社は今後、SIP Servletプラットフォームのほかのコンポーネントについてもオープンソース化を進めていく計画だ。

米Voxeo
http://www.voxeo.com/