Symbian Foundation、EPL下で初のソースコードリリース
携帯電話向けOS「Symbian OS」をオープンソースとして提供するSymbian Foundationは7月8日(英国時間)、同団体がオープンソースライセンスとして採用するEclipse Public License(EPL)の下で、ソースコードパッケージを初めて公開した。ソースコードのオープンソース化に向け一歩を踏み出したといえる。
Symbian FoundationがEPLライセンスの下で初めて公開したパッケージは、「OS Security」と呼ばれるコードパッケージ。「crypto.mmp」と「strong_crypto.mmp」の2つのプロジェクトビルドファイルが含まれる。
Symbian開発者によると、同パッケージは暗号化ライブラリを含み、これまでのSymbian Foundation Licenseでは英国の輸出規制制限を受けるが、パブリックドメインにすることで制限の適用を受けないという。また、オープンかつ安全なプラットフォーム提供へのコミットを示すものとも説明している。
Symbian Foundationは、英Symbianが開発・ライセンスするSymbian OSをオープンソースにすることを目指し、フィンランドNokia、NTTドコモなどが設立した非営利のオープンソース団体。最終的にはOS全体をオープンソースとして提供する計画の下で、作業を進めている。
Symbian OSはスマートフォンOSとしては首位を占めるが、米Appleの「iPhone OS」や米Googleの「Android」との激しい競争にさらされている。
Symbian Foundation
http://www.symbian.org/