Symbian Foundation、予定より早くソースコードを完全にオープンソースに
非営利団体Symbian Foundationは2月4日(米国時間)、スマートフォンOS「Symbian」のソースコードのオープンソース化を完了したことを発表した。ライセンスはEclipse Public License。同FoundationのWebサイトから無償でダウンロードできる。
Symbianはスマートフォンで40〜50%のシェアを持つプラットフォーム。フィンランドNokia、英Sony Ericsson、NTTドコモなどが採用しており、これまでに3億3000万台のSymbianベースの携帯電話が出荷されたという。元々は営利企業の英Symbianで開発・提供されていたのを出資会社の1社だったNokiaが2008年に買い取り、オープンソース団体にした。
ソースコードはこれまでSymbian Foundationの参加企業に提供されてきたが、一般公開によりシェア減少に歯止めをかける狙い。今回のソースコード公開は当初の計画よりも4ヶ月前倒しとなる。
ソースコードを含む108のパッケージ全てをダウンロードできる。最新のプラットフォームは「Symbian^3」で、互換性のあるアプリケーション開発キット「Symbian Developer Kit」、モバイル端末開発キット「Product Development Kit」も公開している。Symbian^3の実装は第1四半期中に完了する計画とのこと。
Symbian Foundation
http://www.symbian.org/
「Symbian」ソースコード
http://developer.symbian.org/main/source/index.php